野の百合、空の鳥

アニメ・漫画・文学を「読む」

このアニメPVがすばらしい2019夏

一作品としてのアニメPV 遅くなってしまいましたが…… アニメPVそれ自体を評価しよう ちなみに前クールは…… 2019年夏シーズンのPV評価手順と基準 手順 基準(すべて10段階評価) このアニメPVがすばらしい2019夏 第4位 TVアニメ『とある科学の一方通行』番宣P…

直井文人は「神」である。 ―Angel Beats! への答え④―

11. 直井文人は「神」である。 12. 「理不尽な人生」 13. 救済 14. 死の秘匿性 15. 『Angel Beats!』 への答え 16. 神への「賭け」 17. 「それでも町は廻っている」 11. 直井文人は「神」である。 こうして彼は三度「神」となる。 最初に書いたように、彼も…

直井文人は「神」である。 ―Angel Beats! への答え③―

7. 神の人間化 8. 「わが神、わが神、なぜわたしをお見捨てになるのですか」 9. 人間の神化 10. 元型 (Archetyp) 7. 神の人間化 こうしてヤハウェは「人間化」することになる。 しかし彼も神だ。ただの人間にはなろうとしない。 彼がなった人間は、人間は人…

直井文人は「神」である。 ―Angel Beats! への答え②―

4. 『ヨブへの答え』 5. 神 (ヤハウェ) の無意識 6. 神をも超えるヨブ 7. 神の人間化 4. 『ヨブへの答え』 カール・グスタフ・ユング (1875-1961) はスイスの心理学者・精神科医で、「ユング心理学」の創始者として有名だ。 ユングは著書『ヨブへの答え』で…

直井文人は「神」である。 ―Angel Beats! への答え①―

1. 「僕が神だ」 2. 神は平等で、愛に満ちている? 3. 神は理不尽である 1. 「僕が神だ」 人は死ぬとどこへ行くのだろうか。 天国に行くのか、地獄に行くのか、はたまた死んだら何もないのか。古今東西、死後の世界はいろいろな作品で描かれてきた。そんな死…

【ピンドラ 考察】ゼロから見直す『輪るピングドラム』②「蠍の火」とは何か【1~3話】

Ⅳ. 「蠍の火」とは何か ⅰ. 『銀河鉄道の夜』における「蠍の火」 Ⅴ. 「子供」は『銀河鉄道の夜』をどう解釈したのか ⅰ. 「愛の話」 ⅱ. 自己犠牲を伴うほどの「愛」は「さいわい」なのか? Ⅵ.「苹果」と「蠍の火」に残された解釈の余地 ⅰ. 『ピンドラ』という…

【ピンドラ 考察】ゼロから見直す『輪るピングドラム』①「苹果」とは何か【1~3話】

Ⅰ. はじめに 「僕は運命って言葉が嫌いだ」 (『輪るピングドラム』1st stationより) 「ゼロから見直す『輪るピングドラム』」は、『輪るピングドラム』をもう一度、ゼロから、じっくりと見て考察していこうという試みだ。したがって本企画では、「苹果(リ…

【さらざんまい最終話】解釈・考察 「欲望の河」と「未来」――欲望をつなぐものだけが未来を手にできる――【後編】

<前編>からの続きです! www.zaikakotoo.com Q4. 「未来」が漏洩したことには何の意味があるの? A4. 「つながり」はしんどいけど、それでもなお「つながり」を選び取ったことを強調している a. 「つながり」ってしんどい b. 「サッカー」というモチーフの…