漫画
本記事では、『チェンソーマン』において銃の悪魔が出現した「1984年」という年(この年号が浮かび上がった経緯については後述)が意図的なものであると仮定した上で、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』と『チェンソーマン』との関連を考える。 具体的に…
Ⅰ. どこにも行けないモルモット 田舎のネズミと都会のネズミ どっちがいい?(『チェンソーマン5』より Ⓒ藤本タツキ,集英社) 「デンジ君はさ 田舎のネズミと都会のネズミ どっちがいい?」 ――夜の学校でそう尋ねる彼女は、どこか遠くを見つめていた。 数日…
飛び散る血飛沫、容赦ない斬殺、「胸ぇ揉んでみてえ」と言う主人公ーー。 これホントにジャンプで大丈夫? ってことを全部やっちゃう、それがこの漫画『チェンソーマン』です。 そんな『チェンソーマン』の作者は、あの『ファイアパンチ』の藤本タツキ先生。…
グロい?意味不明?予測不能な『ファイアパンチ』を考察。その主題とは……?キーワードは「嘘」と「演技」、それから「なりたい自分」
「ピカソの絵の良さがわかんない」、そんなDQN高校生が美大の最高峰である藝大を目指すマンガ『ブルーピリオド』。 今回はそんな『ブルーピリオド』の魅力を3つのポイントから紹介します。 絵が好きな人はもちろん、絵の価値ってよくわからないという人にも…
「潜熱」、それは内部にひそんだ熱。奥底ではふつふつと湧き上がっていても、表には出てこない熱。 この漫画の主人公は19歳の女子大生。そして恋をする相手は中年のヤクザだ。幸薄げで、物静かな彼女は、それでも心の奥で、熱い恋の炎を灯している。 今回は…