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ダリフラ本編考察④「青」の課題

 

イメージカラーの逆転?

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第3話「戦う人形」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

まず疑問に思ったのはこの画像です。

 

これはイチゴとゴローの操るフランクス「デルフィニウム」のモニターなのですが、一見すると矛盾するように思える箇所があるのです

 

青い円で囲まれ、"NEGATIVE PULSE" と表記されている方が "CODE : 015" =イチゴの側で、赤い円で囲まれ "POSITIVE PULSE" と記載されている方 "CODE : 056" =ゴロー側なのです。

 

つまり「青」がイチゴ=女「赤」がゴロー=男という色分けになっているのです。

 

これは一般的な男女のイメージカラーと逆転しているように思えます。

 

トイレなどのピクトグラムを見ればわかる通り、一般には男が青女が赤です。

 

それがなぜ「デルフィニウム」のモニターでは逆転しているのでしょう。

 

今回は、このイメージカラーの逆転の由来が叫竜の「青」にあるのではないかという仮説を立てていくとともに、そこから糸口が見えてくるフランクスの謎、そして叫竜の謎の解明に迫っていきます。

 

 

モニターの謎

結論から言えば、デルフィニウムのモニターの逆転現象の謎を解くカギは、叫竜の「青」にあると考えられます。

 

モニターのうち「青」の方は、叫竜のエネルギーを表しているのだと思われるのです

 

じゃあ「赤」色は?と問いたいところですが、「赤」の方はひとまず置いておいて、ここではまず、なぜ「青」が叫竜なのか、ということを述べていきたいと思います。

 

モニターの「青」が叫竜の「青」であると考える理由は2つあります。

 

根拠①角

まず注目したいのはこのカットです。

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第3話より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

このカット、ピスティルであるミクの頭部に「角」のようなものが見られます。

「角」といえば、思い出されるのはゼロツーの「角」です。

 

ゼロツーの「角」は、本編でヒロたちパラサイトから叫竜の血が混じった証として捉えられています。

 

また、ゼロツー本人も「角」が原因で怖がられたり、化け物扱いされた過去を彷彿させるセリフを言い放っていました。

 

つまり『ダリフラ』において、「角」は叫竜の証だと考えられるわけです。

 

その「角」が、フランクスと同化するピスティルに生えているということは、そのピスティルに備わった叫竜の何らかの力がフランクスの操縦に関わっているということを示唆しているのではないでしょうか。

 

根拠②「叫竜の色」

もう一つの根拠は、叫竜のイメージカラー=「叫竜の色」です。

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第1話「独りとヒトリ」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

まず本編で見られるように、叫竜の「血」は青色で描かれています

 

さらに叫竜の体にも青いアクセントが見られます。

 

これらは「叫竜の色」が「青」であることを物語っています

 

さらに、制作側も「青」を重要視していることも「叫竜の色」が「青」だということの理由となり得るでしょう。

↑のように「赤」「青」は公式に「ダリフラカラー」と言われるくらい、『ダリフラ』では重要な色なのです。

 

そのような重要な色が、同じく『ダリフラ』で重要なモチーフとなっている「叫竜」に割り当てられたとしても不思議ではありません。

 

以上でわかるように、『ダリフラ』において「叫竜の色」は「青」なのです

 

 

モニターの謎の解

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第3話「戦う人形」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員

話をもとに戻しましょう。

 

これまで見てきたように、

①フランクス操縦時にピスティルに「角」が生えていること

②「叫竜の色」が「青」であること

から、モニターの「青」は叫竜の「青」なのだという仮説が立ちます。

 

そしてモニターの形状などからすると、このゲージはおそらくエネルギーゲージでしょうから、モニターの「青」は叫竜のエネルギーを表しており、フランクスの動力源となっている言えそうです。

 

しかしやはり「言えそうだ」というところまでにこの論はとどまります。

 

しかしこのように仮定すると、フランクスの謎、そして叫竜の謎の糸口がつかめそうなのです。

 

叫竜の謎・フランクスの謎

なぜ叫竜の「血」は青いのか?

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第3話より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

そもそも、なぜ叫竜の「血」は青いのでしょうか

 

「ダリフラカラー」と言うからには叫竜の「血」が青いことにも何か理由がありそうです。

 

そう思って現実世界をのぞいてみると、奇妙な偶然があったのです。

 

無脊椎動物?

叫竜のように「血」が青い動物は現実世界にも存在します。

 

例えば、タコやイカなどの軟体動物やロブスターやカブトガニ、タランチュラなどの節足動物など一部がそれにあたります。

 

これらの動物の血が青いのは、「ヘモシアニン」という呼吸色素が血管を通い、それが酸素と結合することで青く見えることによります。

 

そしてこれらの動物は、まとめるならばすべて「無脊椎動物」に属します。

 

それならば、叫竜もこの「ヘモシアニン」という呼吸色素を備えた「無脊椎動物」なのではないか?という仮説が立ちそうですが、話はそう簡単でもなさそうなのです。

 

奇妙な偶然

先ほど青い血をもつ動物は、まとめると「無脊椎動物」に属すると書きましたが、「無脊椎動物」の名付け親と言えば「ジャン=バティスト・ラマルク」です。

 

ここに奇妙な偶然があります。

 

「ラマルク」といえば、『ダリフラ』世界で人類を統治する "APE" の「本部中央本部会議」の名称「ラマルククラブ」の由来となる博物学者でした。*1

 

叫竜の「血」を探っていくと「ラマルク」という名にたどり着いた、この偶然には、やはり理由があるのではないでしょうか。

 

もちろん、血が青い生物たちを大枠で捉えるのならば「無脊椎動物」だと言うだけで、「無脊椎動物」全ての血が青いわけではないのですが、「ラマルク」の名を出した『ダリフラ』制作陣が「無脊椎動物」に着目したとしてもおかしくはありません。

 

また、『ダリフラ』ではすでに「脊椎」がピックアップされています。

 

その片鱗が、ピスティルのロボットスーツに見られます。

 

フランクスは「脊椎」がないと動かない?

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第2話「繋がるということ」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

本編の各所で見られるように、ピスティルのスーツには「脊椎」があります。

 

フランクス操縦時、ピスティルとフランクスを繋ぐ部位が主にこのスーツの「脊椎」部分であることからして、この「脊椎」は操縦機構の根幹になっていると考えられます。

 

話はここで一巡します。

 

もう一度「デルフィニウム」のモニターを思い出してみてください。

 

モニターの「青」はピスティルに割り当てられており、その「青」は叫竜のエネルギーを表しているというのが私の立てた仮説でした。

 

そしてその理由としては叫竜の「血」が青いことが挙げられ、現実世界で血が青いのは「無脊椎動物」だとまとめられるのだから、叫竜も「無脊椎動物」かもしれないということは先ほど確認しました。

 

さらにその叫竜のエネルギーを操作しているであろうピスティルのスーツには「脊椎」があり、これがフランクス操作の根幹にありそうだということが、今確認したことです。

 

ここには再度矛盾が感じられます。

 

つまり、「脊椎」がない「無脊椎動物」であるはずの叫竜のエネルギーを操作するピスティルのスーツには「脊椎」があるのです。

 

 

少し話がこんがらがってきましたが、まとめるとこうです。

 

  1. フランクスの動力源には叫竜のエネルギーが関わっていると考えられ、そのエネルギーを操るのはピスティルである。
  2. 叫竜のように「血」が青いのは、現実世界では、ヘモシアニンを呼吸色素としている「無脊椎動物」に属する動物のみであるから、叫竜も「無脊椎動物」に属するのではないかと考えられる。
  3. しかしモニター上で青が割り当てられているように、叫竜のエネルギーをを操るはずのピスティルのロボットスーツには「脊椎」がある

 

このように並べてみると、たしかにこれらは矛盾しているように思えます。

 

それでは矛盾の原因となっているのはどの部分でしょう。

 

例えば上の3つのうち、最も説得力がないものはどれでしょう。

 

それは2の部分ではないでしょうか。

 

その中でも一番おかしな部分は「現実世界では」という文言です。

 

何せ『ダリフラ』は「フィクション」なのですから。

 

叫竜はヘモシアニンを呼吸色素にもつ「脊椎動物」である

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第1話「独りとヒトリ」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

先ほどのまとめの2の部分を転覆させると非常に大胆な仮説が生まれます。

 

すなわちそれは、「叫竜はヘモシアニンを呼吸色素にもつ『脊椎動物』である」という仮説です。

 

叫竜が無脊椎動物であることでピスティルのロボットスーツとの間に摩擦が生じるのならば、叫竜が脊椎動物であればよいのです

 

このような仮説は一見妄言のように聞こえますが、この仮説が正しいとすれば説明がつくこともあります。

 

「ラマルク」の名を冠する根拠

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第2話「繋がるということ」より ©ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会

まず説明がつくのは、"APE" が「ラマルククラブ」と「ラマルク」の名を大々的に掲げていることです。

 

以前の考察で、ラマルクの進化論の裏付けとなったのが「叫竜」である可能性については述べました。

 

そのように、もし叫竜がヘモシアニンを呼吸色素にもつ脊椎動物であるならば、それはダーウィンの進化論や現在優位にたっている生物の思想を覆す根拠となりえるかもしれません

 

例えば、脊椎動物が進化の過程でヘモグロビンに代わりヘモシアニンを呼吸色素として獲得したとか、あるいは無脊椎動物がヘモシアニンを呼吸色素に備えつつ進化の過程で脊椎を獲得したなどということになれば、それはラマルクの唱えた用不用説や獲得形質の遺伝の説の裏付けになるかもしれません

 

そのように叫竜がラマルクの進化論が優位に立つ証拠となるならば、人類を統治する "APE" が「ラマルク」の名を語ることはむしろ必然となります。

 

「老化兆候」の謎

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[3話]ダーリン・イン・ザ・フランキスより © SHUEISHA Inc.

また、ゼロツーと同乗したパラサイトが老化することにも説明がつくかもしれません。

 

ゼロツーと同乗したパラサイトに老化兆候が見られることは漫画版『ダリフラ』*2で語られています。

 

ではなぜゼロツーと同乗すると老化するのでしょうか。

 

そもそも究極的に言えば、人間の細胞は酸素のせいで老化します。

 

そしてその細胞に酸素を運ぶのは人間の呼吸色素の「ヘモグロビン」です。

 

さらにいえば「ヘモグロビン」「ヘモシアニン」では結合する酸素の数が違いますし、血中の濃度も動物ごとに異なります。

 

「パートナー殺し」のうわさでは「血を吸われて」などと言われていましたが、フランクスに乗っているパラサイトは何らかの機構により血液のやりとりをしているのではないでしょうか

 

そこでゼロツーに混じった叫竜の「血」の中のより濃度の濃い「ヘモシアニン」が人間にいきわたることで、余計に酸素を運搬し、老化が起こっているのではないでしょうか

 

 

青から赤へ

今回の「考察」はかなり危ういものとなってしまいました。

 

手掛かりが少ないというのも事実なのですが、取り急ぎ書いたものだということもあって、「考察」というよりはほぼ「妄言」と言うべきでしょう。

 

よく言うならば「仮説」、もう少し別の言い方をすれば「思考実験」ということになるかもしれません。

 

また急拵えの記事ですので、読みにくい部分が多々あったかと思います、申し訳ないです。

 

そんな頼りない記事を書いてしまって情けない限りなのですが、このような「仮説」も当たらずとも遠からずであることを筆者は願っています。

 

さて、今回は「ダリフラカラー」のうち「青」に着目して考察してきましたが、次回はもう一方の色、「赤」に着目していきたいと思います。

 

もしかしたら今夜の第5話放送でまた方向性が変わるかもしれませんが……

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

<追記>

ヘモシアニンが「老化兆候」を説明するかもしれないとした点について、twitterにて注釈を加えました。

こちらの方もご覧いただければ幸いです。

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※本ページの情報は2019年2月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT
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