はじめに
2025年はとりあえず1話は全部見る(視聴環境が許すかぎりで)という方針だったので、毎クール70本前後、1話には目を通していた。
ただしもちろん、すべて最後まで見通せたわけではない。完走できたのはだいたい毎クール40本前後だと思う。
いつも1話を全部見終えたあとに「客観5選」と「主観5選」を発表しているが、本稿でもその基準に照らしてベストアニメを発表したい。ただし、いつもは1話だけを見ての評価だが、本稿では総合評価(最終評価?)となる。
(ちなみに、「客観5選」と「主観5選」というやや謎の基準について補記するなら、「客観5選」は普段アニメを見ない人に薦めたり、「優れている」と多くの人から評価されそうな作品、「主観5選」は私(才華)が「今期のおすすめは?」と聞かれたときに答える作品、つまり、まったく個人的に、私がさまざまな観点に照らして評価している作品、というようなことを含意する。また以下、各客観5選、主観5選のタイトル順は私的に評価が高い順になっている。)
2025冬アニメ
客観5選
- メダリスト
- 薬屋のひとりごと 第2期
- 俺だけレベルアップな件 Season 2 -Arise from the Shadow-
- BanG Dream! Ave Mujica
- 空色ユーティリティ
『薬屋』は時折興味深い画面を構成していた記憶。
『俺レベ』は、『SAO』を経験する前にこれを見る子どもたちの体験はたしかに異なるかもしれない、と感じたが、より正確な比較対象は『アクセル・ワールド』なのでは? と思わなくもない。
『空色』はOPが好き。
主観5選
- グリザイア:ファントムトリガー
- 悪役令嬢転生おじさん
- ギルドの受付嬢ですが、残業は嫌なのでボスをソロ討伐しようと思います
- UniteUp! -Uni:Birth-
- 沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる
『沖ツラ』の画面が終始魅力的だった。
『グリザイア』シリーズの魅力を再認した。要するに、命の「軽さ」こそが軽やかに生を救済してくれるという点。つねに死と隣り合わせの生に寄り添ってくれるのは、いつだってこういう(とりわけエロゲ原作の)作品だった。
『ギルます』はOPが好き。『UniteUp! -Uni:Birth-』も全体として安定しているのでぜひ見てほしい。
2025春アニメ
客観5選
- アポカリプスホテル
- ウィッチウォッチ
- 忍者と殺し屋のふたりぐらし
- mono
- LAZARUS ラザロ
『ウィッチウォッチ』の石谷OPが好きだった。
『アポカリプスホテル』は全編にわたって良かった。本編ではないが、以下の依田伸隆っぽい(真偽不明)PVも最高だった。
『LAZARUS ラザロ』は回によってはかなり見ごたえがあった(たとえば以下の8話のアクションシーン等)。
主観5選
- 紫雲寺家な子供たち
- ボールパークでつかまえて!
- 完璧すぎて可愛げがないと婚約破棄された聖女は隣国に売られる
- TO BE HERO X
- 小市民シリーズ 第2期
『紫雲寺家』や『ボールパーク』、『完璧聖女』については「話数単位」の記事で書いた通り。
『小市民』で印象に残っているのは、やはり21話の武内宣之回(病院の回)。
2025夏アニメ
客観5選
- その着せ替え人形は恋をする Season2
- わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
- タコピーの原罪
- ダンダダン 第2期
- 瑠璃の宝石
このクールは客観的に見ごたえのある作品が多く、ほかにも『薫る花は凛と咲く』、『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』、『CITY THE ANIMATION』、『光が死んだ夏』あたりが良かったように思う。
『タコピー』が顕著だが、とりわけマンガ原作において、原作と「同じ」ことが大衆からはこれからも求め続けられるのだと思う。気持ちが分かる側面もある。ただし本当には、まったく「原作通り」にアニメーションが動くなどということはありえないはずではある。なぜならマンガは動かないのだから。動くとしても、動いてしまうイメージを想像=創造しているのはマンガであり、鑑賞者であるはずだ。だから仮に、「原作通りで最高」だとアニメに対して感じたとしたら、それは少なくとも、別の言葉で語られるべきことのはずだ。マンガを褒めるにせよ、アニメを褒めるにせよ、もう一歩踏み込んで切り分けたほうが、適格ということにならないか。もちろん、マンガかアニメか、という二項対立にそもそも乗らないという手もある。『呪術』の話題にせよ、『チェンソーマン』1期の話題にせよ(あるいは『ツイステ』の話題というのもあった)、そのような人々にとっては以上のような理屈などはどうでもよく、愛好者感情の裏返しだとは分かるが、そうだとしても、アニメをこれ以上窮屈にしても誰も得をしないようには思った。
主観5選
- クレバテス -魔獣の王と赤子の屍の勇者-
- サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
- 雨と君と
- 転生宗主の覇道譚 ~すべてを呑み込むサカナと這い上がる~
- 公女殿下の家庭教師
『クレバテス』や『サイレント・ウィッチ』、『雨と君と』、『転生宗主』については「話数単位」の記事で書いた通り。
『公女殿下』はごくごく私的なお気に入りだが、こういったアニメがあると嬉しい。ほかにこのクールでは『帝乃三姉妹』を毎週見ていた。
2025秋アニメ
客観5選
- SPY×FAMILY Season 3
- 僕のヒーローアカデミア FINAL SEASON
- 矢野くんの普通の日々
- Let's Play クエストだらけのマイライフ
- SANDA
ありがとう夏目真悟(『SPY×FAMILY Season 3』OP)。
個人的には『Let's Play』が好きだった。
主観5選
- 悪食令嬢と狂血公爵
- しゃばけ
- 暗殺者である俺のステータスが勇者よりも明らかに強いのだが
- グノーシア
- ある日、お嬢様になってしまった件について
楽しく見ていたのは『顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君』や『転生悪女の黒歴史』、『嘆きの亡霊は引退したい 第2クール』、『不器用な先輩。』などだった。
年間ベスト
客観5選
- アポカリプスホテル
- その着せ替え人形は恋をする Season2
- ウィッチウォッチ
- わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)
- メダリスト
改めて『アポカリプスホテル』が良かったなと思う。
『ダンダダン 第2期』も良い。
主観5選
- クレバテス -魔獣の王と赤子の屍の勇者-
- サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと
- 紫雲寺家な子供たち
- グリザイア:ファントムトリガー
- ボールパークでつかまえて!
『紫雲寺家』OP好きだった……。
こうして見ると、もう一度見返したいなと思えるアニメたちで納得感がある。
おわりに
息を吸うようにアニメを見た。呼吸のリズム。
浅く、息継ぎをしなければいけないときもあれば、深く、体中に空気を巡らせることもある。
肩で息をするときも、お腹で息をするときもある。
アニメが身体を揺さぶる。
そういう体験がしたいのだ。
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